吐息
「っ……ん、飛鳥さん……」
「もっと」
「飛鳥さん……っ」
「呼び捨てで」
そんなこと囁かれたらーー。
「ん……飛鳥……っ、飛鳥……好き。大好き」
ふいにこぼれた本音。
飛鳥さんは黙っていた。
数秒後、彼が優しくキスを落とす。
そして、口に弧を描くと言った。
「…………俺も、好きだよ。華」
彼からの愛の言葉。
溢れるほどの喜び。
あぁ、どうしよう。
幸せすぎて……もうこのまま時間が止まればいいのにーー。