吐息





リビングに戻ると、彼はサラダをデーブルに置くところだった。



「朝ごはん食べよう」



「ーーはい」





午前11時、ずいぶんと遅い朝食。





飛鳥さんの焼いてくれたパンとスクランブルエッグを口に運んでいく。



彼は、こんな広いマンションで、ひとりで住んでいるのだろうか。



家事は、料理は……ぜんぶひとりで?







……飛鳥さんは、なんでボーイをしてるんだろう。





なんで、「普通の生き方」を選ばなかったんだろう。





いろんな疑問が浮かんでくる。


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