吐息


ラインアプリを起動させ、飛鳥さんに送信したメッセージを確認する。



安否を確認するメッセージに、返信はおろか読まれた形跡もない。





「既読なし……か」





暗くなった窓の外を眺めながら、小さく息をひとつ。





「そろそろ……出勤しなきゃ」





私はコートを羽織ると、アパートをあとにした。





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