吐息
乱暴に抱かれて
ホテルの一室にて。
「……っ、ぁ……ッ」
汗ばむふたつの身体。
互いに幾度も揺れては、孕んだ声を漏らす。
「ん……そこは……っ、はぁ……」
裸の私は、甘い視線を相手に送り……相手は、私のよがる姿にさらなる高ぶりを感じていく。
「華ちゃん……すげぇ、エロい」
「ぁ……っ、もっと……もっとしてください……っ、ん……あぁ……っ」
偽りの愛の形でも、
せめてお客様には「本物」だと錯覚してもらうために、
今宵も私は演じる。
どんなに苦しくても。