吐息
ずっと我慢していた。
店に入りたての私が、大ごとにするのはいけない。
口出ししては、ダメ。
そう思って遠慮していた。
けど……言わなければよかったと思った。
彼のことなんてーー。
数刻後、私は真咲さんにされるがままになっていた。
「ん……」
「そうそう。もっとじっくり……焦らすように」
真咲さんの下半身に顔を埋めて、懸命に愛撫する。
どこがいいとか。
あれがいいとか。
私にはどうでもいいことなのに。
彼は一つ一つ指示をして、私をおもちゃのように扱う。