吐息
ーー!!!
暗い闇の中、ベッドが見えた。
大きなキングサイズのベッド。
そこに横たわっていたのは、
ーー飛鳥さんだった。
上半身裸の彼。
その方足には、足枷のようなもの。
なん……で……?
信じられない。
言葉を失っていると、アリアさんが後ろから声をかける。
「捕まえて、なんとか落ち着かせようとするけど、暴れちゃって……だから仕方なくドラッグを」
振り向く私にアリアさんは舌なめずりをした。
「一気に3粒飲ませちゃったから、バッドトリップしちゃって。たまにあるの。初めての人って。やーね、私みたいに、ハイになれば幸せなのにね。それから、どんなに飲ませてもこの調子」
「な、な……っ」
「やーね、言葉も出ないの? あんた、バカになっちゃった?」
「狂ってる……! なんて、こと……」
薬を無理やり、なんて……ひどすぎる。
どうしてそんなこと……。