吐息



「なぜって、そう言いたいの? バカ? 考えたらわかるでしょ? 飛鳥は私のものよ。なのに、懲りもせずあんたなんかとイチャついて。浅田さんからあんなことされても、まだ諦めようとしないんだもの。だから、仕打ち」


「仕打ち?」


「そ、あんたも飛鳥も仕打ち。……ふぅ、会話も疲れたわ。もうやめにしましょ? 私もそろそろハイになってきた。ほら、あなたも……ねぇ?」


「何言って……」


刹那、誰かが私の口を塞いだ。


無理やり口の中に、何かを押し込まれる。


ーーゴクン。


飲み込んでしまった。



「こんな事になるまで、おまえも……諦めが悪い」


その声は……社長。


「ま、さきさん……」


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