吐息
嫌だという声がでない。
いや、出てるかもしれないけど、鼓膜がおかしいのか、耳がひどく遠い。
自分の声が、反響してボーンボーンと同じ音に聞こえた。
「かわいいわよ。もっとあえいで、その快楽を聴かせて」
いや。
「もっと激しく乱暴に。もっと!!」
いや……!
「あはははっ、ほら、そろそろ良い具合に濡れてきたから、繋がりましょ? 飛鳥も混ぜてあげましょっ?」
アリアさんが私から離れてく。
頭が痛くて、ぼうっとする。
社長が覆い被さってきた。