吐息
……。
ワタシ ホシイ 。
アスカサン ハ ワタサナイ 。
押さえつけられたままの私。
歯を食いしばり、私の首を絞めるその指を掴んで捻った。
真咲さんの指の骨が折れる音が響く。
「ぐぁ……この、クソが……っ、俺の指を折りやがった……っ!」
「離せ……飛鳥さん、は……私のなの。返して……返せ……っ」
うつ伏せのまま、手を伸ばす。
込み上げる吐き気と頭痛に耐えながら、飛鳥さんのいるほうへ手を伸ばす。
床を這って、少しでも近くにーー。
が、真咲さんに頭を踏みつけられた。
頭蓋骨が、ミシッと音を立てる。
「……ッ、ァ」
「この馬鹿が! もう死ねっ! オラ……っ!」
さらに体重を乗せる真咲さん。
割れる。
私の……アタマ……が。
……飛鳥さん。