吐息




最後までしていないとはいえ、飛鳥さんとは、もうすでに一度身体を重ねている。




なのに、まるでファースト・キスをした時みたいな高ぶりと緊張が押し寄せた。




心臓がバクバク鳴っている。




それは、飛鳥さんと別れてからも同じだった。




アパートに着いて、部屋の中に入ってひとりきりになってからも、私の鼓動は高鳴っていた。


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