吐息
「ぁ……ん」
この甘い声の主は、私。
「あぁ、すごい良い。最高だ……っ、華ちゃん」
「っ……ハァ」
四つん這いの私に、覆い被さり快楽を求めてくる客。
私は相手が満足できるように、今夜も懸命に演じる。
「あぁ、そんな色っぽい声出されたら、すぐにイキそうになるから。アリアちゃんの代わりとはいえ、せっかくの縁なんだ。もっと……たっぷり楽しませてくれよ」
「っ……ん、もちろんです。時間はまだたっぷりあります。あ、延長してくださっても、いいんですよ?」
振り向きざまに、色っぽいしぐさで髪をかきあげる。