吐息




「ぁ……ん」

この甘い声の主は、私。

「あぁ、すごい良い。最高だ……っ、華ちゃん」

「っ……ハァ」

四つん這いの私に、覆い被さり快楽を求めてくる客。

私は相手が満足できるように、今夜も懸命に演じる。

「あぁ、そんな色っぽい声出されたら、すぐにイキそうになるから。アリアちゃんの代わりとはいえ、せっかくの縁なんだ。もっと……たっぷり楽しませてくれよ」

「っ……ん、もちろんです。時間はまだたっぷりあります。あ、延長してくださっても、いいんですよ?」

振り向きざまに、色っぽいしぐさで髪をかきあげる。


< 40 / 176 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop