吐息


それから、私たちはタクシーに乗って、アパートに着くまでの間、たくさんおしゃべりをした。

それは、とても幸福な時間だった。

彼は、コーヒーが好きだと言った。

いつか今の仕事をやめて、海の見える場所でカフェを開きたいという夢も語ってくれた。

本音が聞けて嬉しかった。

お店を開いたら、私もそのお店に行きたいと言った。

すると飛鳥さんから、そこでいっしょに働いて欲しいと言われた。

泣きそうになった。



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