吐息



「っ……ぇ」


突然、さらけ出した本性。

棘のある言葉に、額に汗が滲む。

なに……言ってるの?

アリアさんは続ける。


「今日だって、あたしがオフなのをいいことに客を寝とったんでしょ? ほら、今日お相手したIT企業の社長よ。さっき電話したら言われたの。次は華を指名するからって。ちょっとびっくりしちゃった」

「そ……れは」

私のせいじゃない、と言おうとした。


けれど、突然の眠気が襲い、反論を妨げる。


それに、身体が重い。


彼女は、しゃべるのをやめない。


「ねぇ、華さん。あたしね、あなたとどうしても話したいことがあったの。それは、飛鳥のこと。彼は私のものなの」


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