吐息
なに……それ。
そんなの、知らない。
「っ……」
「あら、その顔は信じてない? そりゃそうよね。新人なんだから。飛鳥も飛鳥よ。あたしの知らないところで、あなたに取り入って……今日だって……」
ーーーー伸びてくる手。
彼女の手が私の首を掴む。
息ができない。
「ーーっ」
「さっき見てたわ。あなたと飛鳥がキスしてるところ。許せない。こんな女のどこがいいのよ。ブスっ! どう見たってあたしのほうがいいじゃないっ」
ギリギリと締め付けられ、視界が霞む。
「かは……っ、ぅ」
それに、眠気がさらにひどくなる。
異常な感覚。