吐息



「眠そうねぇ。うふふ……カクテルに入ってるの、気づかなかった?」

「っ……ぅ」

「バカね、おいしそうにガブガブ飲んじゃって。ったく、この売女……飛鳥を横取りして……許せない。あんたなんか……あたしの苦労、なにも知らないくせに……飛鳥とキスなんて……ズルいっ!!」


ーーっ!


突然、アリアさんが私にキスをした。


「っ……な、アリ……アさ」

「彼とのキスを、あたしのキスで台無しにしてあげる」


私は立ち上がり、身を引こうとする。

けれど、彼女は強引に私を引き寄せた。


「ん……っ」

「この唇が、飛鳥を汚したのね。まったく……どれだけ厚かましいのよ」


さらに言葉を奪うように舌を絡ませてくる。


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