吐息
甘い時間


ーー……ん……。

じわりと瞼を上げた。


「ここは……」

見えたのは、柔らかなライトで照らされた白い天井。


「目……覚めたんだね」


私のそばで語りかける声。


誰かが私の頬を優しく撫でる。


でも、その相手が誰かはすぐにわかった。


私は口もとを緩めると、声の主に視線を持っていく。


「飛鳥さん……」



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