王女ちゃんの執事2『ひ・eye』焼きそばパン、リターンズ。
「足立! 待てってば」
とりあえず女子に負けている場合じゃないので、きっちり下足場で追いついて。
「おまえ…ばか? 腐女子吾川にのせられてんじゃねぇよ」
「ふ…婦女子って。あた、あたしも婦女子ですけどっ」
「…………」
ああ。すばらしい。
足立、おまえこそ、おれが求める汚れなき純粋女子高生だ。
「とにかくな、落ち着け。おれはおまえに聞きたいことあってよ。ちょっと、その――、時間くれねえか?」
「あた、あたしも、あの、本当は、加藤くんに聞きたいこと…あって……」
なに赤くなってんでしょ、この娘。
やだ、そなの?
すぐに、ひらめくおれの優秀な脳みそが、なぜに織田信長の没年を覚えられないか。
とりあえずため息をついとこかい。
ふたりきりのところを、ひとに見られるのは恥ずかしいという足立の乙女心を尊重し、おれは少し迷って足立を音楽室に誘った。
おれも最近知ったばかりの快適な集会場。
男としては、後ろめたいことがなければ人目があったほうが気楽なんだけども、そこはまぁレディーファーストで。
とりあえず女子に負けている場合じゃないので、きっちり下足場で追いついて。
「おまえ…ばか? 腐女子吾川にのせられてんじゃねぇよ」
「ふ…婦女子って。あた、あたしも婦女子ですけどっ」
「…………」
ああ。すばらしい。
足立、おまえこそ、おれが求める汚れなき純粋女子高生だ。
「とにかくな、落ち着け。おれはおまえに聞きたいことあってよ。ちょっと、その――、時間くれねえか?」
「あた、あたしも、あの、本当は、加藤くんに聞きたいこと…あって……」
なに赤くなってんでしょ、この娘。
やだ、そなの?
すぐに、ひらめくおれの優秀な脳みそが、なぜに織田信長の没年を覚えられないか。
とりあえずため息をついとこかい。
ふたりきりのところを、ひとに見られるのは恥ずかしいという足立の乙女心を尊重し、おれは少し迷って足立を音楽室に誘った。
おれも最近知ったばかりの快適な集会場。
男としては、後ろめたいことがなければ人目があったほうが気楽なんだけども、そこはまぁレディーファーストで。