Fw: R-17〜もう一度、人生をやり直したいですか?〜
ゆっくり、部屋を見回す。
───……これ、どう見ても実家の私の部屋だ。
夢だろうと頬をつねってみるも、普通に痛い。
しかも、パジャマの袖が視界に入って小さく声を上げてしまった。
「これ……私が学生の時に着てた……パジャマ??」
モコモコの薄ピンクのパジャマは、高校生の当時流行っていてお気に入りだったので覚えている。
本気でどうなっているのか訳が分からなくて、取り敢えずガバリと立ち上がって机に向かった。
まだ状況は把握できていないけれど、着替えて仕事に行かなければいけないのが現実だ。それに実家からだと職場まで1時間半は掛かってしまうのだ。
先に会社に連絡を……と思い、机の上にある自分の携帯を見て私は大きく目を見開いた。
「……え? 何これ……ガラケー……?」
まさか、という思いで折りたたみ式の携帯を開くと、時間や日時が表示されていて携帯自体が生きている事に驚く。
ボタンを押そうとして、日時にもう一度目が留まり喉元がヒュッと鳴った。
【2005年 10月 13日 木曜日】
───6:54分───。
……………は?
嘘、でしょ……?