眼鏡王国記 ~グラッシーズの女神~


刹那。


眩い閃光が走った。


神々しく輝く七色の光は一瞬にして、石の巨人を、そしてその後方の敵を、一気に包み込んでいく。


「な、なにを……」


さしものグッドアイ卿も一体なにが起きているのか理解出来ずに、ただ呆然と固唾を飲むことしか出来なかった。


次の瞬間。


辺りに鳴り響く爆音。


「ウギャアア!」


「ゴアアアアア!」


「きゃああああ!」


閃光はすべてを飲み込み、すべてを吹き飛ばした。




後に残ったのは、〈元〉草原であった荒野だった。


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