赤崎さんと青井くん
「あ、やっべ! 部活に遅れる! じゃあな、晴輝! また明日もっと話す!」

「お、おぉー。頑張れよ……」

赤崎ユリ、か……。

俺と同じ図書委員会に入っている女の子。

他の女子とは違って俺を見ても騒がず、

それどころか何故か嫌われている。

最近やっと普通に話せるようになったくらいだ。

そんな彼女はいつも静かで、図書室では本を読んでいる。

黒い髪はさらさらで、風に吹かれた髪を直す姿が

凄く絵になるなぁと何回も思った。

< 13 / 23 >

この作品をシェア

pagetop