赤崎さんと青井くん
私は来た道をまた歩き、駅へ向かう。

由理香を家まで送るのは由理香を変質者から守るため。

そんな彼女が好きになったのは青井晴輝。

彼はスポーツ万能で頭も良く女子にも優しいという

3つ揃ったまさに女子の理想である。

彼と私は図書委員会に入っていて

しかも担当曜日が同じだった。

もちろん彼だからこんな私にも優しくしてくれる。

だから、余計に嫌だった。

普通の男子は私に優しくしない。

空気と同じ扱いをされることだってあった。

ずっとそうだったから、彼の態度に逆に不快を

覚えたこともあった。
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