マネキン少女
お揃い
ヒロと将来の夢について、語っている間は幸せだった。


だけど、空が暗くなって来て引き離されるようにお互いの家に戻る。


家に帰ると酷く寂しいのは何故だろう。


今までこんな感覚知らなかった。


寂しい感覚に浸っていると、突然携帯が震え手に取った。


『今日の21時にお電話大丈夫ですか？』


それは、マネージャーからのメッセージで『大丈夫です』と返す。


もしかして、仕事が入るかも知れない。
そんな期待で胸がドキドキする。


21:00


鳴った携帯に飛び付くように出た。


『もしもし……』
『あ、るるちゃん！！遅い時間にごめんね！！』
『大丈夫です！』
『るるちゃんさ、この前雑誌に乗ったやつが凄く評価良かったんだよ！！』
『本当ですか！？』


なんだか、嬉しい事が続いて怖くなってしまうのも本音。


『でね、るるちゃんに話が有るんだけどいいかな？』
『はい！』
『良ければだけど、事務所に所属してみる気はない？そしたら、専属モデルとかになれる可能性だって有るし！！』


専属モデルは私の夢。


『お願いします！！』


こうして、事務所に所属する事となった。






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