マネキン少女
気が付いたら、眠りに付いていたのだろう。


カーテンの隙間から差し込む朝日に反応するように目が覚める。


周りに気を使いながら、朝の支度を済ませ、制服に着替える。


学校に向かい教室に入ると、嬉しせそうな表情を浮かべたユリカが出迎えてくれた。


「昨日書いた手紙……。先輩喜んでくれるかな……？」


そう口にしたユリカは汚れを知らない乙女みたいで、凄く凄く綺麗だ。


「うん！絶対喜ぶよ！！」
「じゃあ、今日の放課後先輩に手紙を渡して来ようかな！！」


確かに先輩には彼女が居る。


でも、仕方がないんだよね。


「絶対、喜ぶよ！」


授業を受けて、休憩時間にユリカと好きな人について話す。ただ、それだけの事で私まで綺麗な人間になれたきがした。


汚れなんて知らない。


ただ恋をしている、普通の女の子になれた気がしたんだ。


♢♢♢
待ちに待った放課後がやってきたと同時に、少しだけ不安そうな表情を浮かべたユリカがやってくる。


「ねえ、るるちゃん。今から3年生の教室に行ってくる！」


いよいよ、告白。


そう思っただけで、自分の事のようにワクワクドキドキしてしまう。


しかし、3年生の教室に突入だなんて私には絶対真似出来ない。















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