マネキン少女
「あっ……」
私が思いを綴った便箋は、黒板に磁石で貼り付けられている。
その事実に気付いた瞬間、顔が真っ赤に染まっていくのを感じた。
あの日、私は書いたラブレターを持って帰るのを忘れていた。
でも、ユリカがこんな事をする人間だなんて思わなかったから、気にも止めていなかったんだ。
ねえ。
コレを黒板に貼り付けたのはユリカだよね。
私に降り注がれる視線を感じないようにしながら、黒板に貼られた手紙を外してクシャクシャに丸めるとポケットに入れる。
「ヒュー!!」
突然ざわめく教室内。
何事かとおもって教室を見渡すと、私が思いを募った相手である、ヒロが登校して来た所だ__
「皆どうした?」
不思議そうに教室の様子を見回す、ヒロ。
なにも分からずに戸惑っている様子のヒロを見て、教室がどよめく。
「ヒロー!羽生さんと付き合えよー!!」
クラスのお調子者がそう騒ぎながら、ヒロの周りを軽やかにスキップしている。
「るるちゃんと俺が付き合う?」
不思議そうな表情で私を見るヒロの視線が痛い。
「そうだよ!ヒロ!羽生さんは、お前にラブゾッコンなんだよ!!」
私が思いを綴った便箋は、黒板に磁石で貼り付けられている。
その事実に気付いた瞬間、顔が真っ赤に染まっていくのを感じた。
あの日、私は書いたラブレターを持って帰るのを忘れていた。
でも、ユリカがこんな事をする人間だなんて思わなかったから、気にも止めていなかったんだ。
ねえ。
コレを黒板に貼り付けたのはユリカだよね。
私に降り注がれる視線を感じないようにしながら、黒板に貼られた手紙を外してクシャクシャに丸めるとポケットに入れる。
「ヒュー!!」
突然ざわめく教室内。
何事かとおもって教室を見渡すと、私が思いを募った相手である、ヒロが登校して来た所だ__
「皆どうした?」
不思議そうに教室の様子を見回す、ヒロ。
なにも分からずに戸惑っている様子のヒロを見て、教室がどよめく。
「ヒロー!羽生さんと付き合えよー!!」
クラスのお調子者がそう騒ぎながら、ヒロの周りを軽やかにスキップしている。
「るるちゃんと俺が付き合う?」
不思議そうな表情で私を見るヒロの視線が痛い。
「そうだよ!ヒロ!羽生さんは、お前にラブゾッコンなんだよ!!」