マネキン少女
ほんの少しだが、野次馬が教室の外から私を見ている。
「ほらほら、あの子だよ!!」
「一目で分かる!めちゃくちゃスタイル良いし、綺麗!!」
「うちの学校にモデルが居るなんて、変な感じだよねえ!!」
注目
賞賛
評価
私を取り巻くそれらに心踊る。
学校という箱の中で、誰も私を否定しないし認めてくれているから、自分が生きていると言う事を感じる事が出来るんだ__
生きている__
心臓がドクリドクリと脈を打ち、毛細血管を血液が駆け巡る。
もっと、もっと、仕事が欲しい。
もっと、もっと、認められたい。
私という空っぽな入れ物の中に、生きる為の意味を頂戴。
♢♢♢
注目される。
その感覚に慣れないまま、時間だけが過ぎ去ってゆく。
気が付けば、昼休みになっていた。
今までひとりぼっちだったのに、話を出来る友達がいる。
その事実は嬉しかったが、少し1人になりたいし、心に引っかかっている事が有る。
「私……、少しブラブラしてくるね……」
「行ってらっしゃい!また、話そうね!」
笑顔で見送ってくれた、めぐに「ありがとう!」と言い残し、向かった先は屋上。
「ほらほら、あの子だよ!!」
「一目で分かる!めちゃくちゃスタイル良いし、綺麗!!」
「うちの学校にモデルが居るなんて、変な感じだよねえ!!」
注目
賞賛
評価
私を取り巻くそれらに心踊る。
学校という箱の中で、誰も私を否定しないし認めてくれているから、自分が生きていると言う事を感じる事が出来るんだ__
生きている__
心臓がドクリドクリと脈を打ち、毛細血管を血液が駆け巡る。
もっと、もっと、仕事が欲しい。
もっと、もっと、認められたい。
私という空っぽな入れ物の中に、生きる為の意味を頂戴。
♢♢♢
注目される。
その感覚に慣れないまま、時間だけが過ぎ去ってゆく。
気が付けば、昼休みになっていた。
今までひとりぼっちだったのに、話を出来る友達がいる。
その事実は嬉しかったが、少し1人になりたいし、心に引っかかっている事が有る。
「私……、少しブラブラしてくるね……」
「行ってらっしゃい!また、話そうね!」
笑顔で見送ってくれた、めぐに「ありがとう!」と言い残し、向かった先は屋上。