マネキン少女
「るるちゃんは本が好きなの？」
「凄く好きです！！ハッキリ言って活字中毒者ですから！！」


なんだか、インタビューみたいだななんて思いながらも質問に答えて行く。


「活字中毒！！それは凄い！！るるちゃんを活字中毒にする程の本の魅力って何なのかな？」
「生き方や思考回路と、色んな人の事が知れる事ですね！」
「はい！おっけー！これで、終わりです！」
「て、インタビューですか！これ！」
「うん！」


撮影が終わり出版社を後にする。


せっかくここまで来たのだからと、大好きな渋谷に向かい服を見て回った。


歩くだけ歩くと疲れを癒す為にカフェに入り、コーヒーを注文する。


今日の私は上手くモデルになりきれただろうか。


才能が無い＿＿


そんな時に思い出してしまうのは、ユリカの言葉でテンションが落ちて行く感覚に溺れてしまう。


ただ、仕事を貰えた後だったからだろうか。


この仕事で良い成果が出ますようになんて、願い、明るくなる事が出来た。


出来るのなら何時でも前向きな自分でありたいが、私の思考回路はとてつもなくネガティブらしい。


ゆっくりとした仕草でコーヒを飲み、店を後にした。


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