マネキン少女
「るるちゃん!ちょっと、話があるから来て!!」


そう言ったりんの表情は、戸惑っている。


「るるちゃん。行ってきて……」


気を使ってくれたユリカにお礼を言って、りんについて行く。


「るるちゃん……。気をつけてって言ったのに……」
「あのね。あの時はユリカもイライラしていて、思っても無い事を言っちゃったみたいなの……。人間誰だってそういう事あるよ!」


困った表情を浮かべたりんに、ユリカと友達に戻りたい事を伝えた。


「そっか……」


りんは納得出来ないのか、困り果てた表情でこちらを見ている。


「あの子、良くない感じがするんだよね……。だから、気を付けてね……」
「心配してくれてありがとう!」


きっと、変なイメージが付いているのだろう。


これから、ちゃんとしていけばイメージも元に戻っていくはずだ。


「るるちゃん……」
「ん?」
「なにかあったらすぐに、話して……」


なにもないよ。


「うん!」
「おっけー!じゃあ、教室に戻るね!」


りんはそう言うと、自分の教室に向かって歩き出した。


それを確認するとユリカの元に向かう。


どこか、不安そうな表情を浮かべたユリカに話しかけた。
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