マネキン少女
授業がが始まり、休み時間の繰り返し。
給食を食べた後の昼休みは、ヒロに会いたくなって屋上に向かう。
話したいけど、来ないだろう__。と思いながら屋上で待っていると扉が開いた。
「よっ!」
「よっ!」
「最近どーよ!?」
「あまり上手く行ってなくて……」
「世の中、そんなに上手く行きませんわ!」
そういった、ヒロの表情は諦めているかのように見えた。
何故か、いつも長袖のヒロがきになって堪らない。
「ヒロ君てなんでいつも長袖なの?」
「んー。寒がりだから?」
「寒がりなの?」
今は丁度良い気候だとしても、真夏のクソ暑い日まで長袖な事がずっと不思議だった。
「ねえ、るるちゃん!」
真剣な眼差しで、私の名前を呼ぶヒロ。
「なあに?」
「少しだけで良いから俺の話に付き合ってくれる?」
「とことん付き合うよ!」
「そんな風に言ってくれる、るるちゃんになら本当の事を喋っても良いかな!」
そう言うと、腕の裾を上げたヒロ。
顕になった腕を見て、言葉を失った。
ひろの腕に有ったのは、花弁が咲いたような痣に、タバコを押し付けたかのような跡。
そこにいつものおちゃらけたヒロは居ない。死んだ魚のような瞳でわたしを凝視していた。
給食を食べた後の昼休みは、ヒロに会いたくなって屋上に向かう。
話したいけど、来ないだろう__。と思いながら屋上で待っていると扉が開いた。
「よっ!」
「よっ!」
「最近どーよ!?」
「あまり上手く行ってなくて……」
「世の中、そんなに上手く行きませんわ!」
そういった、ヒロの表情は諦めているかのように見えた。
何故か、いつも長袖のヒロがきになって堪らない。
「ヒロ君てなんでいつも長袖なの?」
「んー。寒がりだから?」
「寒がりなの?」
今は丁度良い気候だとしても、真夏のクソ暑い日まで長袖な事がずっと不思議だった。
「ねえ、るるちゃん!」
真剣な眼差しで、私の名前を呼ぶヒロ。
「なあに?」
「少しだけで良いから俺の話に付き合ってくれる?」
「とことん付き合うよ!」
「そんな風に言ってくれる、るるちゃんになら本当の事を喋っても良いかな!」
そう言うと、腕の裾を上げたヒロ。
顕になった腕を見て、言葉を失った。
ひろの腕に有ったのは、花弁が咲いたような痣に、タバコを押し付けたかのような跡。
そこにいつものおちゃらけたヒロは居ない。死んだ魚のような瞳でわたしを凝視していた。