皇帝陛下、今宵あなたを殺害いたします―復讐するのに溺愛しないでください―【コミカライズ原作】

――とまぁ、色々と課題は残るものの⋯⋯。

午前中は、こんなふうにして賑やかに授業を受けて。午後からは好きなことをして、身体を休めるようにとクロードさんから配慮を受けている。

これが、ここ二週間の一日のサイクルだ。

はじめは慣れない勉学にげんなりしていたけれども、それが一週間が経過する頃には、まるで入隊した兵士ように生活に順応していた。


一方、ネスカへ旅立ったルイナードたちは、未だに帰還の知らせはない。デモはすんなり収まったものの、橋の工事過程の確認により、少し帰還が遅れていると先週兄さんが教えてくれた。

もしかしたら、デモのせいで工事が滞っているのかもしれない。

私生活では思考の読めない表情をしているルイナードだが、帝国のことを第一に考え尽力する姿は、国民たちがほめそやすほどだと聞いている。そんな彼のことだから、おそらく工事が軌道に乗るまでを見届けてから帰還するのだろう。


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