Crush~いつも君を想う~
今から結婚相手を探すのも、別に悪くはないかも知れない。

いつになるかはわからないけれど、ある日突然契約を切られる可能性もあるかも知れない。

そう考えると、
「うん、いいよ」

私は首を縦に振ってうなずいた。

「ありがとう、一果!」

千世ちゃんは両手をあげて喜んだ。

「だけどさ…」

「んっ?」

「もしバレた時は千世ちゃんが何とかしてね?

千世ちゃんが言い出したことなんだから、千世ちゃんが何とかしてよ?」

そう言った私に、
「わかった!」

千世ちゃんは大きくうなずいて返事をした。

果たして、本当にわかっているのだろうか…と考えるのは、今はやめておくことにしよう。

千世ちゃんの提案に首を縦に振ってうなずいてから、1週間後を迎えた。
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