Crush～いつも君を想う～
「初めてだった」

林太郎さんが言った。

「こんな感情を抱いたのは、初めてでわからなかった。

こんなにも余裕がないところを一果さんに見られたり、知られたりしたら嫌われるんじゃないかって思った」

そう言った林太郎さんに、
「嫌いにならないよ」
と、私は言い返した。

「私はそんなことで林太郎さんを嫌いにならないから」

林太郎さんの意外な一面を知ることができてよかったと思った。

嫉妬したり、大人気ないところがあったりと、そんな彼の姿を見ることができてよかったと思った。

「そ、そう…」

「私、林太郎さんを愛してますから」

「それ、他の人には言わないでね…」

林太郎さんは顔を真っ赤にしたかと思ったらうつむいた。
< 100 / 200 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop