Crush~いつも君を想う~
「俺のせいで死を早めてしまったような気がして何も言えないんだ。
いくら余命わずかだからとは言え、どうだったのかなって…」
悲しそうな顔をしている林太郎さんに、
「会えてよかったと思っているよ。
たぶん…いや、きっと気づいたんじゃないかと思う。
自分が産んだ我が子だと言うことに気づいたと私は思うよ」
と、私は言った。
「うん…」
林太郎さんは首を縦に振って返事をした。
駅に向かって道を歩いていたら、
「一果さん」
林太郎さんが声をかけてきた。
「こんなことを言うのはおかしいと思いますが…」
林太郎さんはそこで言葉を区切ると、
「全部大切にします」
と、言った。
「一果さんとこれから先に産まれてくる子供も、全部大切にします」
宣言するように言った林太郎さんの手を私は繋いだ。
いくら余命わずかだからとは言え、どうだったのかなって…」
悲しそうな顔をしている林太郎さんに、
「会えてよかったと思っているよ。
たぶん…いや、きっと気づいたんじゃないかと思う。
自分が産んだ我が子だと言うことに気づいたと私は思うよ」
と、私は言った。
「うん…」
林太郎さんは首を縦に振って返事をした。
駅に向かって道を歩いていたら、
「一果さん」
林太郎さんが声をかけてきた。
「こんなことを言うのはおかしいと思いますが…」
林太郎さんはそこで言葉を区切ると、
「全部大切にします」
と、言った。
「一果さんとこれから先に産まれてくる子供も、全部大切にします」
宣言するように言った林太郎さんの手を私は繋いだ。