Crush~いつも君を想う~
「ただいまー」

林太郎さんが帰ってきた。

「おっ、ナポリタンか」

テーブルのうえに並んでいるナポリタンを見た林太郎さんはそう言った。

「お帰りなさい…」

返事をした私に、
「何でフライドポテトを食べてるの?」

林太郎さんは訳がわからないと言った様子で聞いてきた。

「今日スーパーへ買い物に行ったら急に食べたくなっちゃって…」

「ああ、そうなんだ」

林太郎さんは返事をすると、手洗いとうがいをするために洗面所へと向かった。

それらを済ませて戻ってくると、椅子に腰を下ろした。

「いただきます」

林太郎さんがナポリタンを食べ始めた。

「味は、どう…?」

食べているその姿を見ながら、私は林太郎さんに聞いた。
< 167 / 200 >

この作品をシェア

pagetop