Crush~いつも君を想う~
その日、私は目を覚ました。

目覚まし時計よりも早く起きたのは久しぶりだ。

あれ、何か気持ち悪くない…?

寝ても起きても気持ち悪くて仕方がなかったはずなのに、今日はその気持ち悪さが消えていた。

隣に視線を向けると、林太郎さんは眠っていた。

彼を起こさないように気をつけながらベッドから抜け出すと、寝室を後にした。

冷蔵庫にグレープフルーツジュースがまだあるかなと思いながら、私はキッチンへと足を向かわせた。

ガチャッと冷蔵庫のドアを開けると、
「あれ?」

開けるたびに匂いがして気持ち悪くなっていたはずなのに、今は全然気持ち悪くない。

とりえあずグレープフルーツジュースを取り出してコップに注いで飲んだのと同時に、ふと気づいた。
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