Crush~いつも君を想う~
「それを林太郎さんがバシッと言ったから」

「一果さん、もうそれは言わないで欲しい。

俺もバシッと言ったつもりはないから、自分が思ったことをしただけだから」

「それでもすごいと思うよ」

そう言った私に、林太郎さんは照れたように笑ったのだった。

「今日の夕飯はどうする?

何か食べたいものある?」

そんな彼をかわいいと思いながら、私は聞いた。

「久しぶりに今日は外食しない?

一果さんも疲れたでしょ?」

そう答えた林太郎さんに、
「えっ、いいの?」

私は驚いて聞き返した。

「一果さんの体調が悪くて外食も難しかったし、それに」

「それに?」

「もう2人で一緒に外食をすることはないかなって」

「あー、なるほど…」

私は大きくなったお腹に視線を向けた。
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