Crush~いつも君を想う~
長濱さんは考えるように口を閉じた。

そうなっても仕方がない。

長濱さんの口が開いたかと思ったら、
「少し考える時間をくれないでしょうか?」
と、言った。

これはもしかしたら…いや、もしかしなくても怒っているのだろう。

「…はい」

それに対して、私はそう返事をすることしかできなかった。

その後は…ただただ気まずかったとしか言いようがなかった。

長濱さんと一緒にカフェを後にすると、
「それじゃあ…」
と、カフェの前で別れることになった。

私がペコリと頭を下げたことを確認すると、長濱さんはその場から立ち去った。

仕方がないか…。

でも、
「これでいいんだよね…?」

長濱さんの後ろ姿を見ながら、私は呟いた。
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