Crush~いつも君を想う~
「あー、なるほど…」

確かにそう言う話はよく聞くよね。

「まあ、行ったら行ったで大変だと言う話は聞くけどね。

どこに勤めているんだとか結婚はしているのかとか聞いてくる人がいるみたいじゃない?

それにお金もかかるみたいだし」

「ああ、そうだね」

「だから…まあ、別に同窓会に出なくてもいいかななんて」

林太郎さんはハハハと笑いながら言った。

「そ、そう…」

果たして、それは笑っていいものなのだろうか?

本人が笑っているから別にいいのか?

と言うか、
「林太郎さんって、どんな学生時代を過ごしてきたの?」

私は聞いた。

「俺の学生時代?」

何でそんなことを知りたいんだと言うように、林太郎さんが聞き返してきた。
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