Crush~いつも君を想う~
レストランの入口で受付を済ませて、会場の中へ足を踏み入れた。

「おっ、牧田じゃん!」

「一果、久しぶりー!」

親しかったクラスメイトたちに迎えられて、私たちは離れた。

「みんな、久しぶり」

お互いにあいさつを済ませると、
「牧田くんと一緒にくるなんて…もしかして、つきあってるの?」

早速と言わんばかりに聞かれた。

「えっ…」

聞かれたことがわからなくて戸惑っていたら、
「一果、牧田くんと仲がよかったもんね」

「一部ではつきあっているんじゃないかって思われていたくらいだし」

「ねー」
と、いろいろと話を始めた。

「いや、つきあってないよ。

たまたまタイミングが一緒になってきただけだから」

私は彼女たちに向かって言った。
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