Crush~いつも君を想う~
「えっ…ああ、うん…」

私は首を縦に振って返事をした。

「俺…」

「何?」

声をかけた私に、牧田くんはすぐに口を閉じた。

変なの、どうしたんだろう?

そう思って首を傾げたら、
「俺…実はさ、本條さんのことが好きだったんだ」
と、牧田くんが言った。

「えっ?」

私は驚いて、思わず聞き返してしまった。

彼の言ったことが信じられないと言う訳ではないけれど、驚いてしまった。

「俺たち、一緒に文化祭の実行委員をしたじゃない?

それで本條さんのことが気になって…気がついたら、好きになっていたんだ」

「そ、そうだったんだ…」

牧田くんからの思わぬその告白に、私は何を言えばいいのかよくわからなかった。
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