Crush~いつも君を想う~
3-4*今すぐに君と
同窓会が終わって2日が経った。
私は着物を返すために、『ながはま屋』の前に立っていた…のだが、中に入ることができなかった。
そっと店内を覗くと、着物姿の林太郎さんが接客に応じていた。
林太郎さんの仕事を邪魔したくないからと言う訳ではない。
同窓会の日以来、何となく彼に会うのが気まずかった。
「返すだけだし…」
自分に言い聞かせるようにして呟くと、引き戸に手をかけた。
「こんにちはー」
「ああ、一果さん」
あいさつをしたら林太郎さんが返事をしてくれたのでホッとした。
「それじゃあ、失礼します」
ちょうど接客が終わったところだったのか、お客さんは会釈をするように林太郎さんに頭を下げると店の外へ出たのだった。
私は着物を返すために、『ながはま屋』の前に立っていた…のだが、中に入ることができなかった。
そっと店内を覗くと、着物姿の林太郎さんが接客に応じていた。
林太郎さんの仕事を邪魔したくないからと言う訳ではない。
同窓会の日以来、何となく彼に会うのが気まずかった。
「返すだけだし…」
自分に言い聞かせるようにして呟くと、引き戸に手をかけた。
「こんにちはー」
「ああ、一果さん」
あいさつをしたら林太郎さんが返事をしてくれたのでホッとした。
「それじゃあ、失礼します」
ちょうど接客が終わったところだったのか、お客さんは会釈をするように林太郎さんに頭を下げると店の外へ出たのだった。