忘愛症候群
とにかく暑い。
あーあーあー、扇風機が意味をなさない。
「あったかいココアなんて飲むからでしょ」
そんな的確なことを言い呆れた顔をして「クーラーつけたらいいでしょ」て神のようなことを言ってくれたお母さんに拝んで感謝した。
やめなさいよって怒られたけど。
クーラーのスイッチを押してから開けていた窓を閉めればさっきの暑さなんて嘘のようで、一気に涼しくなった。
ふぅ~、生き返ったー。
涼しんでいたら今度は口の中が寂しくなって冷蔵庫へと行き冷凍庫を開ければズラリと並んだ冷凍食品たちとその他。
「アイスがない」
お目当てのものがそこにはなかった。
マジ、ガッカリ…食べたかったのに。
口とこの体はひんやりとしたアイスを求めていて、それでも買いに行くのは面倒くさくてダルい……けど食べたい。
でも、外は暑すぎるし出掛けるのは億劫だ。