忘愛症候群
これほど嬉しいことはない。
これほど幸せなことない。
なのに…それなのに素直に嬉しい、幸せだと言えないのは彼が傍にいないから。
もう伝えることができないから。
「ぅっ…うぅ…っあぁぁぁぁ…!!」
声を押し殺すことなんて忘れ。
「あぁぁぁっ…ふぅぅっ___うぅっぁ…」
声を上げて泣き続けた。
止まると思っていた涙は止まることなく、次々と溢れ出るばかりで、あたしはその涙を止めるすべを知らず声が涸れるで、涙が尽きるまで泣き続けた。