八木澤くんは不器用に想う
*友?ライバル?
買ったアイスを食べるため、2人で近くにあったベンチに座る。
モテたいなら『バニラとか苺がいいぞ』って言われたけど、
八木澤くんは『俺は気にしないけど』って言ってたし、抹茶のジェラートを頼んだ。
のだが。
「八木澤くん、
やっぱりお金払うよ」
「いらないって」
「でも…」
頼むのは一緒の方が楽だっただろうし、だからお金も八木澤くんが一緒に払ってくれていた。
だけど
ちゃんと精算しないと、今後金銭トラブルか何かが起こるかもしれないし…
これを貸しにして永遠に脅されるかもしれないし!?
「やっぱ無理!
借りとか作ると気持ち悪いし…」
「俺が誘ったんだし、俺が払うのが当たり前だろ。
貸しなんて思ってねーし」
………え。