八木澤くんは不器用に想う
「八木澤く「見んなクソ!バカ!」
え!突然の罵倒…!!
やっぱりこんなわがまま、聞きたくないよね?
「ご、ごめん…」
「……なんだよ、昼は俺がいなくても楽しいって言ってたくせに」
「それ…は…」
「……寂しいのは、本当なんだな?」
腕で顔を隠してたけど、目だけ見せて私を見る。
それに、うん、って頷いたら
カーディガンを掴んでた手を、ぎゅっと握られた。
「え…あの、」
「今週の日曜」
「…え?」
「……2人でどっか行くか」