八木澤くんは不器用に想う



「……孝弥、お前…」



「怜央。
うるさくしちゃうから、出よう」



「………」




花奈実に腕を引っ張られて、保健室を出る。



……孝弥…


安木を見る、孝弥の目は…。




「……はぁ…」




最初からアイツ、俺の応援する気はないとか言ってた。


冗談だと思ってたし、面白半分で言ってるんだと思ってた。



でも違った。



孝弥は……安木のことが、





本気で好きなんだと思う。




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