八木澤くんは不器用に想う
「……どうしたらカップルっぽく見えるんだろうな」
「カップルじゃないんだから妄想はやめとけ。イタイぞ」
「うっせーチャラ男!」
毎日毎日違う女と遊んでるよりは妄想で止まってる方が無害だろ!!
「……まー言っとくけど、
俺、安木さんが対象外なんて言ってないから」
「……は?」
「お前の応援するなんて、
一言も言ってないよ?」
孝弥はポテトを5本くらいまとめて俺の口にぶっさすと、ニコッと品のいい笑みを浮かべた。
「……マジで言ってる?」
「さぁーどっちだろうね」
曖昧に笑ってる孝弥。
チャラ男って…マジでわかんない。