素直になりたい。
の"あとで"が来た。

私は席から近いからお弁当を食べてから確認しようと思い、リュックから弁当箱を取り出した。

毎度ながらぼっち飯。

そんなのももう慣れた。

昼間に人と昼食を共にしていたのは、中学まで。

それも給食のお陰だった。

近くの席の人と班になって食べるというあのスタイル。

それもそれで話すことのない私はいつも黙って食べてて、心底疲れていたのだけれど。

高校に入ってからは給食じゃなくなって、学食にも1度も行ったことがなく、毎日教室でぼっち飯。

しかも、今はベランダでコーヒーショップから買ってきた、なんとかフラペチーノを飲むクラスでもトップクラスのキラキラ女子2人を拝みながらの悲しいお食事タイムだ。

食欲よりため息が出る。


「はぁ...」

「あのさ、何ため息ついてんの?」


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