素直になりたい。
「うわっ!」
すぐさま転倒。
本番と同じヒールを履きながら踊ろうとしたら、完全にバランスを崩してしまった。
「直禾ちゃん、大丈夫?」
すかさず駆け寄ってくれたのは、24時間365日王子様の天羽くんだ。
私は迷わずその手を取って立ち上がった。
「ヒール大丈夫?もっと低いのにする?」
千咲ちゃんも心配してそう言ってくれた。
「うん。ちょっと低いのに...」
「ダメだ」
ドスの利いた声で櫻庭が言った。
「でも、これ踊りにくそうだし...」
千咲ちゃんがそう言っても櫻庭は首を大きく振り、私を刃のような鋭い目つきで睨んできた。
「このくらい高くないと見映えが悪い」
「いや、でも...」
見映えが悪いとか、そういうことは言うくせに、肝心なことは何も言わない。
そんな人と踊れる?
半ば嫌になりながらも、ここで折れるわけにはいかないから、私は立ち上がった。
「このままでやる。もう1回お願いします」
すぐさま転倒。
本番と同じヒールを履きながら踊ろうとしたら、完全にバランスを崩してしまった。
「直禾ちゃん、大丈夫?」
すかさず駆け寄ってくれたのは、24時間365日王子様の天羽くんだ。
私は迷わずその手を取って立ち上がった。
「ヒール大丈夫?もっと低いのにする?」
千咲ちゃんも心配してそう言ってくれた。
「うん。ちょっと低いのに...」
「ダメだ」
ドスの利いた声で櫻庭が言った。
「でも、これ踊りにくそうだし...」
千咲ちゃんがそう言っても櫻庭は首を大きく振り、私を刃のような鋭い目つきで睨んできた。
「このくらい高くないと見映えが悪い」
「いや、でも...」
見映えが悪いとか、そういうことは言うくせに、肝心なことは何も言わない。
そんな人と踊れる?
半ば嫌になりながらも、ここで折れるわけにはいかないから、私は立ち上がった。
「このままでやる。もう1回お願いします」