素直になりたい。
「直禾ちゃんが落ち着くまでずっと一緒にいる。だから、安心して。オレだけはずっと直禾ちゃんの味方だから...」

「ありがとう...。助かります...」


なんて言ってしまってから後悔した。

今度はこんな風にしていたら、天羽くんとの関係を怪しまれてネタにされるのではないか、って。

でも、それでも、

今はすがっていたい。

寄りかかっていたい。

でないと、胸で大きく大きく膨らんでいく気持ちに、想いに、押し潰されてしまいそうだったから。
< 280 / 372 >

この作品をシェア

pagetop