素直になりたい。
そして、紅茶を信じ続け、期末テストを無事に終えた。

世の中はクリスマスイブまであと1日ってだけで浮かれてるのに、良く頑張ったと思う。


「直禾ちゃん、お疲れ」

「お疲れ、千咲ちゃん」


千咲ちゃんはあんなことがあっても、変わらず私の味方でいてくれた。

そして、今も暖かい眼差しで見守っていてくれる。


「千咲ちゃんはテストどうだった?」

「ワタシはね、今までより手抜いちゃったから、いつもより悪いかも。内部進学って悪いよね。決まると安心しちゃうから勉強しなくなる」

「ふふっ。千咲ちゃんでもそんなことあるんだ」

「あるよ~、ワタシだって人間だし」


笑い合っているだけでも周りからの視線は鋭く、冷たい。

けど、3学期はほとんど学校に来ないから、気にしない。

無視無視。

そうやっていないと、心の平和が保てないから。


< 285 / 372 >

この作品をシェア

pagetop